ハミ出し商社マンの徒然草

思ったことをツブやきます

商社マンからウェブマーケターへ、TechAcademyのウェブデザインコースを受けての感想とアドバイス

しばらくブログをお休みしていましたが本業とのシナジーを考えウェブデザインの勉強をTechAcademyでしていました。ここではTechAcademyのウェブデザインコースの受講直後の感想と、これから受講する方へのお勧めを書いてみます。


結論から記載すると、「いろんな意味で大変勉強になったけど、ウェブサイトのコーディングの初心者にTechAcademyのウェブデザインコースを受講するときは以下の諸点に気をつけないと費用対効果でメリットでない」と思います。

①テキストが簡素で、これだけ読んでもコーディング初心者にはを理解することができない。→対応策としてUdemyのオンライン講義 https://www.udemy.com/course/web-design-master/で事前に基礎を学ぶことをお勧めします。

 

②カクーやPhotoshopでのデザインカンプ作成など、実務では使われないと思われる機能を多数強制的に勉強させられる。
Adobe XDを勉強してデザインを作る一方で、どうしても講義に必要な部分だけカクーやPhotoshopを使う方が効率が良いと思います。

 

③レッスンごとに課題の工数が大きく異なり、タイムマネジメントが難しい。
→上記のUdemyを「TechAcademy受講前に受けておくこと」に加えてコーディングソフトに関してはクラウド9に直接コーディングするのではなくVS Codeを使ってコーディング
して、クラウド9にペーストすることが良いのではないか、と思います。(VS Codeの使い方については、ふるさんの動画が素晴らしいです。

https://youtu.be/kFnIy0fUGZM

またスケジューリングについてはパーソナルメンターに先を見通したアドバイスをもらうことをお勧めします。

 

上記を全て踏まえた上でメンターに効率的に質問できるのであれば、効率よく学べると思います。

 

以下、自分が経験したことを詳細に記載します。

(申し込み)

4月の後半に無料体験の申し込みをトライしてみました。実際の受講コースの一部を1週間無料で体験できるのかと思ったら、Java Scriptを使った簡単なコーディングを題材に質疑応答しました。これでなんとなく「メンターに、こういう風に質問するのかな?」と言うイメージがつかめたので、これはお勧めします。

その後、30分間の現役デザイナー(ヤタローの場合はGoogleのアプリを作る現役プログラマーでした)と30分間の相談セッションをとることが可能であり、その方からは「TechAcademyを最大限活用するためには気軽にメンターに質問すること」と言うアドバイスをいただきました。これは大変良いアドバイスだったと言うことに後で気づきます。

 

ヤタローの場合は最終的にウェブマーケティングを身に付けたいと言う目的があったので、ウェブデザインコースワードプレスのコースで迷ったけど最終的にはウェブデザインコース単品でまず試してみることとした。

これも振り返って考えれば正しい選択だったと思います。

 

(受講開始)

8週間のウェブデザインコースを受講しましたが、申し込みの確認が取れた日から学習カリキュラムの閲覧やスラックでのメンターへの相談が可能になった。ぜひこの期間を有効活用することもお勧めです。

またパーソナルメンターがアレンジできないと言うことで、受講期間も3週間ほど無償で延長してくれました。これもありがたいご配慮でした。

 

(カリキュラム概要とスケジューリング)

TechAcademy側でレッスンを13個に分けていますが、大きく分けると大きくくくり直すと以下のように考えると良いと思う。

①ウェブ制作の概要

ワイヤーフレーム、デザイン還付の作成

③コーディングの基礎(HTML, CSS, SASS, Compile、ターミナルの操作)

④実際のコーディング

+ポートフォリオサイト

+コーポレートサイト

+ショッピングサイト

+オリジナルサイト

 

実際の学習はスラックでメンターが質問に答えてくれる限りは、どんどん前に進めることから、受講が始まる前の猶予期間を利用して、③まではTechAcademyが準備してくれた示してくれたスケジューリングに前倒しで進めることができましたが、④のポートフォリオサイトとコーポレートサイト時間がかかり、ショッピングサイトのところで残りの4週間(そこまでは標準スケジュール通り)、そして、すべてをショッピングサイトに費やすことで、最後のオリジナルサイトまで到達することができませんでした。この点は大変不本意でした。

 

以下、それぞれのレッスンについて、詳細を記載します。

 

(ウェブ制作の概要)

正直、市販の本を読めば不要です。

 

(ワイヤーフレーム、デザイン還付の作成)

ワイヤーフレームではカクー、デザインカンプではPhotoshopの使い方を学んで実際に作成するのですが、後日メンターさんに聞いたところ、この2つのソフトウェアは実務ではほとんど使わず、代わりにAdobe XDを使っているとの事。

(Photoshopは実務で使うのは画像の加工ぐらい。後はウェブデザイナーとして仕事を受託する際に、依頼元がデザインカンプをPhotoshop送ってくるので、それを解釈する能力があれば良い、とのこと。自分で作る必要はない。)従い、ここで無用に時間を使うのは得策だと思いません。

課題に指定されていないワイヤーフレームは、ここではすっ飛ばし、Photoshopのデザインカンプだけを提出して、通り抜けました。

カクーについては、一番最後のオリジナルサイトで再度提出を要求されますが、Adobe XDでデザインを作ってしまった後でカクーに落とし直したほうが効率的だと思います。

 

(コーディングの基礎、エイチティーエムエル、CSS、SASS、COMPASS、ターミナルの操作)

初心者はテキストだけでは、まず理解できないと思うので上記のように他の媒体で勉強することを強くお勧めします。(じゃあ何のためのスクールなんだ、と言う気もしますが、これは現役デザイナーにスラックで質問する権利を買っていると言う整理したほうがよさそうです。)またターミナルの使い方なども出てきますが、本当に必要なのはSASSで、SCSSからCSSに転換するウォッチくらいのもので、少なくともこのカリキュラムの中では他の機能は習得する必要を感じません。

 

(コーディング、ポートフォリオサイト)

このレッスンでは具体的なコーディングは行わず(コピーアンドペーストする)、サイトの構造全体を把握することを主眼にして勉強します。正直、意味があったのか疑問です。

 

(モバイル対応)

レスポンシブデザインが必須となっている現在では、この項目は価値があるのですが、実態としてはフルードグリッド/フレキシブルイメージとメディアクエリの考え方をマスターすれば事足りるような気がします。

 

(コーディング、コーポレートサイト)

ここから急にハードルが上がって(?)コーポレートサイトを模写することになるのですが、本来的にはこの模写はコーディングの基礎をある程度理解してから自力で(コーディングを見ずに)サイト構築してみて、デベロッパーツールを使って答え合わせをすることでコーディングの実力が上がるのだと思います。

ところが、TechAcademyのみで勉強していると、コーディングの基礎が全く気に身に付かない段階でここに到達してしまうので自力ではサイト構築できません。

メンターとも相談の上、単にコーディングをコピーアンドペーストして、次のショッピングサイトに進みました。

(振り返っても正しい判断だったと思います。)

 

(ショッピングサイト)

ここに到達した段階で、残り4週間。

受講期間前に作った貯金と、メンターがパーソナルメンターが準備できなかったことによる延期の貯金を使い切り、TechAcademyがが提示してくれた提示してくれたスケジュール通りになりました。何とか最後のオリジナルサイトにまでたどり着けるかと踏ん張っていたところ、ここまでの理解不足が一気に露呈して残り4週間全てをかけてショッピングサイトを作る羽目になりました😂

3ページ全て仕上げてから課題提出して内容確認してもらうことになるのですが、2ページ目と3ページ目は1ページ目との共通部分が多く、1ページ目で細かな間違いをしていると2ページ目3ページ目で同様の修正をするのに数倍の時間がかかることがわかった😳(だったら1ページ目で一度提出させてくれればいいのに、と思いました。)

かなり細かいフォントや画面のサイズまでチェックされる(本当にフリーランスで受注するには当然なだろうと思うのですが)ので、この点を留意したコーディングが必要です。

 

(オリジナルサイト)

上記のように僕自身はオリジナルサイトに行くまでに時間がオーバーしてしまいました。ずいぶん前から準備をして計画を立てていたにもかかわらず、最後まで到達できなかった事は大変不本意でした。上記のショッピングサイトまでできれば、基本的なコーディングは身に付いたと考えて良いと思うけど、サーバにあげたりGoogleアナリティックスを運用したりなど、これらのノーハウをもう少し勉強したかった、と思いました。

 

(最後に)

事前の猶予期間と、メンターがつかなかったことによる援助を考えたら、実質12週間あったのに終わらなかったのは屈辱ですが、これはこれで良い経験と捉えています。

これから受講する方への提案を再度以下にまとめておきます。

 

①事前にUdemyのオンライン講義 https://www.udemy.com/course/web-design-master/で事前にHTMLとCSSの基礎を学ぶこと。

Adobe XDを勉強してデザインを作る一方で、どうしても講義に必要な部分だけカクーやPhotoshopを使う方こと。

クラウド9に直接コーディングするのではなくVS Codeを使ってコーディングして、クラウド9にペーストすることが良い。(VSの方が使い勝手が断然良い。)

④無料体験、事前相談(メンターと)、受講前の猶予期間(スラックで質問可能)は有効活用すること。

⑤どこかでスタックして進まない可能性あるので全体のスケジュール管理は自分の力量と活用時間を考慮してパーソナルメンターのアドバイスを仰ぐこと。

キャリア(就活)にも必要なメルカリ戦略(出口戦略)就活している学生さんへ商社マンからのメッセージ

キャリアのメルカリ戦略について3つ目、今20歳位の人が、これをどう運用したら良いかについて書きます。

 

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前提として、キャリアの「メルカリ戦略」をおさらいすると「出口(退職後)での市場価値」を見据えて就職することです。これはモノを買う時に「メルカリでいくらで売れるのか」ということを考えてから、就職先を決めることです。

具体的な方策として

①新卒時に退職後の市場価値の高い会社を吟味する。

②自分の市場価値を上げ、独立すると言う選択肢を持つ

③そして在籍している会社と対等な関係を保ちながらの転職、独立のオプションを持つ

という事を提案します。

 

そのために必要なアクションは以下の3つです。

 

①大学の学部選び

「市場価値を上げて独立する選択肢を持つ」という選択肢から逆算しすると、ヤタローのオススメは、流行りモノとして、IT、統計学、普遍的なところで建築、デザイン系、リベラルアーツ(心理学、哲学、物理学)あたりを選んでおくことではないか、と。逆にお勧めしないのが経済学部や法学部などの社会科学系です。これは何故かというと、これらの社会科学は社会人になれば日々の生活で強制的に経験することであり、その時々に学んだ方が効率的だからです。

 

②会社選び

ヤタローのオススメは転職市場から逆算して、高く売れそうな会社です。イメージだけですが、GAFA 、サイバーエージェント、退職→企業が盛んなリクルート、永久ベンチャーDeNAなど。

職種としてはできれば社外の競争にさらされる営業部門(管理協力部門ではなく)で、社外からのフィードバックを受けた方が、キャリアの市場価値はあがると思います。

 

もう少し大きめの会社だと「レジリエンス」があって大きな危機を乗り越えることができた会社も良いかもしれません。富士フィルム、日立などが該当します。

 

上記は有名な会社ばかりで、とても入れないと考える方もいらっしゃると思いますが、ポイントは退職後の逆算で市場価値を考える、と言う視座を持つことです。

 

③副業対応

最後に、会社選びの付け加えとして「副業ができる会社」を選ぶことをお勧めします。最近では、このような会社も増えてきており、また会社に知られない程度で企業準備することも可能ですが公式に認められている方が良いことと、何よりも副業でスキルアップした同僚にもまれながら刺激を受けた方が刺激を受けた方がメルカリ戦略にマッチすると思います。

 

最後に纏めておきます。

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キャリアの「メルカリ戦略」(=出口戦略)就職後は具体的に、どう考える?(商社マンの場合)

キャリアの「メルカリ戦略」(=出口戦略)を念頭において就職活動をすることは前回提案した通りです。これまでの古典的な選択肢は「良い大学を出て、大手の会社に入って出世する」というパターンですが、これは余りにも他力本願の要素が強い。最初にどこに配属されるか、上司に気に入られるか、さらに、その上司が出世するか。宝くじの一つとして考えるのであれば良いのですが、これ一本に絞るのはリスクが大きいと思います。また転勤など、会社の一存で人生が大きく変わるため「バーベル戦略」に沿った「代替案」を持っておくことをお勧めします。

 

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では既に就職してしまった普通のサラリーパーソンにとっての「メルカリ戦略」とは具体的に何なのか?

ヤタローの提案はシンプルで「常に独立起業を意識し自分の市場価値を高めること」だと思います。転職と言う選択肢は「今いる会社」と「独立起業」と言う選択肢の中間に位置するからです。

 

それでは「商社マンはどうやって独立起業するのだろう?」。

これについて考えを巡らせ一部実践に移していることを記載します。

 

起業のみならずビジネスには

①世の中から必要とされる、そして

②他の誰かより自分がやった方が役に立つ、

という二つの要素が必要なので、そのために必要なことは商社マンとしての経験や知識を踏まえ、それを少し「ズラす」ことではないかと考えています。

 

さらに、そのためには「商社の機能とはなんぞや?」と言う大変わかりにくい質問に向き合わなければいけません。

これについてヤタローは以下のように考えます

 

①資金調達力

商社の人たちはよく自らを称して「自分たちは投資銀行と異なる。戦略的投資家(=Strategic Investor)」と言います。ヤタローなりの解釈は「ファンドと違って期限があったり、直ぐに逃げたりしない、お金を調達できますよ」と言う事ですが、当然商社も投資銀行と同じく、どこか(銀行や株主)から、お金を調達しており、当然に返済期限があり、また株主からは期待される利益があります。ただ、その点がファンドに比べる株式市場を通して少し曖昧になっているだけなのです。(だから株式市場の評価が低いのだろうと思います。判りにくいので。)従い、資金の質(長さ)は差別化要素にしては弱く、一方で資金との量(金額)は差別化の源泉となっていると感じています。

 

②販売力

では商社を戦略的投資家たらしめている機能は何なのか?
これを煎じ詰めて考えるとヤタローは「販売力」だと認識しています。この場合の販売力には

+新しい商品やサービスを世に出すマーケティング(リードジェネレーション、リードナーチャリング、リードクオリフィケーション)

+セールス(契約締結、デリバリー、回収、アフターサービスやクレーム処理など)

などが含まれます。

基本的にはある1つの国、産業、などで成功し、リスクが見極められたものを他のセグメントに味付け、展開し、価値を創る。フム、これは行けそうだけど、ヤタローも思いますが、これには「素早く動く」ことが必要です。

 

③お見合い力

最後にネットワーク(お見合い)機能です。これまでの取引の中で体得した経験、文化、考え方など一朝一夕では作れない海外パートナーと日本企業をつなぎ合わせ、お見合いをさせていく。ここには未だ商社独自の機能が残されているように感じますが、日本企業のプレゼンスの低下とともに実際のケースは減っていくでしょう。(海外企業同士をマッチングさせる実力は、今の商社にはありません。これを身につけたいなら本社の幹部クラスに外国人の登用が必要です。)

 

商社マンとして独立起業の道を模索するのであれば、上記の機能をテクノロジーの力を借りながら個人で実現していくことが最適戦略だと考え、ヤタローは行動に移し始めています。(まず手始めにデジタルマーケティングマーケティングオートメーションを独学し、今の自分の仕事に使っています。)

 

資金調達にはクラウドファンディングマーケティングはデジタルマーケティングマーケティングオートメーション、与信管理はスマートコントラクトやブロックチェーン、お見合い機能についてはSNS。一昔前は大手商社しかできなかったことが個人の力で、どんどん可能になっていく。

テクノロジーは商社マンの独立起業へのハードルを、どんどん下げていると感じています。

 

最後に纏めを入れておきますね。

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商社は今後も就職先として有望?はい、でもキャリアの「出口戦略(メルカリ戦略)」を考えましょう

総合商社は20歳位の学生さんに就職先として、薦められるかどうか?

について書いてみようと思う。

 

まず結論から言うと、“出口戦略あり、という条件付きで薦めます“

ヤタローが考える懸念点を挙げて、それを克服するために気をつける事、という論理構成にします。

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①懸念点、その1:動きの遅い組織の将来性

総合商社の一般的な将来性については「だんだん活躍できるフィールドは減っていく」と思います。これは総合商社のみならず日本の大企業全般に言える事ですが、図体大きいので決定が遅く、コンプライアンスが煩わしすぎて小回り効きません。(有名税ですが。)それでも規模による参入障壁(個人で石油開発とか、あまり現実的ではない。堀江貴文さんみたいにロケット打ち上げてる人もいますけど)、これまで培ってきた取引先との信頼関係やネットワークで10年くらい(←以外と長持ちします)は持つと思いますが、これらもクラウドファンディング(←資金調達が容易になる)、SNSブロックチェーンなどの新技術(←信頼関係やネットワークの創造が容易になる)で優位性は保てないでしょう。銀行やマスコミが既に競争力を失っていることと原理としては同じです。

 

②懸念点、その2:専門バカ

個人のキャリア形成についても分業が進みすぎていて、1人でマーケットに出すと、ほとんどです使い物ならない「専門バカ」になるケースがほとんどです。料理に例えると、フランス料理で「ひたすら肉を切りまくる達人になる」イメージでしょうか?(これでは役に立ちません。)

「肉を切る人」ではなくて「料理を作る人」になるために、つぎはコンソメスープを作って、サラダを作って、デザートも作りたい、と考えていても「会社のため」という大義名分のもと個人のキャリアは二の次以下におしやられます。

一方で、中途半端に待遇が良いのでなかなか他のキャリアに踏み出す決心もつかず、ズルズルと歳を重ねてバランスの取れたキャリアが作れないケースが多いように思います。(次回も込めて)。
なおキャリアの一つである「社内の出世」も属人的、かつ運の要素が強すぎます。

 

③懸念点、その3:高コスト体質

社員の一般的な給料が高く、一方で大企業ゆえの生産性の低さがあり、高コスト体質が根深く残っています。今のところ、過去の遺産を食いつぶすことと、たまに当たる大きな投資で体制を維持していますが、どこかで1つ大きな失敗を起こせば、これが崩壊する可能性を十分秘めています。個人的には、この事業の分かり難さが株式市場での評価の低さに繋がっている一方で、この分かり難さゆえに新規参入もしづらいのだろうと見ています。

 

それでも条件付きでお勧めする理由は以下の通りです。

 

日本企業の中では相対的に競争に晒されており、国際的なビジネスに関わっていることから、グローバルなビジネスセンスを身に付けると言う意味で経験を買う事は意義あるでしょう。

 

その一方で常に自分の「市場価値」を意識し、副業、複業、転職、独立起業などを意識しエクスパーティーズを高めて、会社に依存しない生き方を目指していくことを強く推奨します。

いまの20歳くらいの方はモノを買うときに「メルカリで最後はいくらで売れるのか?」を考えて購買する、と聞いたことがあります。

キャリアも同様に「出口戦略」を意識して、できればしっかり市場の評価に晒される仕事(本業であれば管理部門ではなく営業、複業ではネット環境で市場と直接対話できるもの)につくこと。

そして、その「出口戦略」が様々な環境の変化により刻々と見直す必要がでてきますので、その変化に柔軟、的確、迅速に適応することが肝要です。

 

さらに待遇の良さを逆手にとって、潤沢な円キャッシュを産む会社勤めを継続しながら、自己投資、金融投資、でリスク分担を図りながら人生設計をしてみることは一つの有力な選択肢でしょう。(商社に入って満足してはいけません。)

そして、その業態としてESGを意識した足の長い投資をすることが業界としての生き残りに必須となってくるので、ここに興味のある方には特にオススメします。

 

最後に纏めておきます。

 

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商社マンの結婚事情、いつ頃、どうやって、誰と?そして、これからの結婚の最善案は?

商社マンの結婚事情を(相当昔の話であることをご了解の上で)書いてみたいと思います。

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商社マンの結婚パターンは「海外駐在」というライフイベントに大きく左右されるので、その観点から切ってみます。

 

①若くして(入社3年目くらいに)駐在するケース

よくも悪くも海外に駐在する可能性の高い商社マンにとって、最初の分水嶺は「海外駐在前に結婚するかどうか」だと思います。入社して3年目くらいで駐在(期間は5年位、最近流行のトレーニーだと2年くらいですかね)となった場合には人生の選択(結婚)をそこで迫られます。この場合の典型的なパターンとして学生時代に交際していた相手(肌感覚で半分くらいは社会人になった段階でお別れしてますが)がいる場合には、駐在前に結婚するパターンが多いです。

 

②駐在しない場合

駐在しない場合には大量のお食事会(と言う名の合コン)が待ち構えていて同期の絆を深めることを目的として飲み歩く日々が続きます。こんな生活の中で1番結婚する可能性が高いのが、そこで知り合うCAの皆さんになります。多分、お互いに海外志向があることで意気投合することが多いんでしょうね。CAの皆さんのホンネを聞く機会がありましたが「狙いは著名人や事業家、最低ラインが商社マン」だそうです。(皆さんそうではないでしょうけど。)

 

③駐在、帰国後の場合

最後に独身で駐在に行った商社マンが帰ってくると、同期はほとんど結婚していて一緒に飲み会に行くメンバーにも苦労します。駐在期間に貯めたお金があり、同世代のイイオトコは既に売約済み(結婚している)ことから、自分史上最強のモテ期が到来します。
残存者利益、としてMBAの教科書にも載りそうです。)

一方で仕事でも責任のある(やりがいもある?)仕事を任されることと、一緒に呑み会にいく同期もいないことから、この時期に結婚する典型な相手は「社内の女性」です。特に年下の事務職には「デキるおとこ」と勘違いされているケースが散見されます。(自戒も込めて。)


ということで読者の中に「商社マンと結婚して駐在妻生活を」と考える方がいらっしゃれば、学生時代にお付き合い始めるか、CAになるか、商社に入ることが一番可能性を高めます。(何のヒネリもない結論になってスイマセン。)
個人的にヨメさんみてると駐在妻生活は海外が嫌いでなければ、楽しそうです。
生まれ変わったら経験してみたいです。(ヨメさんは絶対に認めませんが。)


一方で最近の傾向として、キャリア志向のある女性と結婚するケースも増えています。
ヤタローも身近に見てきていますが、やはり、どちらかが海外駐在となるマネジが大変です。いわゆる総合職同士で結婚したケース、もしくは女性総合職が草食系男子(?)と結婚したケースなど、バリエーションや前例が増えていますが、本当に人生はイロイロで楽しく見ています。

 

では海外駐在と言う現実を前にヤタローが考える商社マンの理想の結婚相手は、どんな方なのか?その理想形はWebデザイナープログラマー、YOUTUBERなど「場所を超えて働くスキルのある方」、もしくは薬剤師、もしくは看護師など「手に職のある女性」だと感じてます。
奥様は海外駐在中は海外生活と育児(あれば)を楽しんでいただき、帰国後にダブルインカムで走ると言うことが理想的ではないかと思います。

ヤタローは個人のキャリアにおいてもタレブさんのバーベル戦略を強く推奨しますが、配偶者も含めてバーベル戦略を遂行できれば、クオリティーオブライフを高められるのではないか、と思います。

 

(商社マンなる種族が、絶滅寸前であることを除けば。。。)

 

このロジックで商社マンを射止めるのも一案ではないでしょうか?
(容姿や感情など人間らしい部分を排除してますが。)

(今日のまとめ)

 

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現役商社マンが実践して感じたコスパ最高の英語の習得方法

今日は商社マンとしての苦しんだ(?)英語の勉強について書きたいと思います。

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ちなみにヤタローは大学を卒業するまで海外旅行の経験もなく受験英語のみ、入社したときにはTOEICを400点で、体育会系の皆さんと一緒にTOEICの下のほうのグレードで研修を受けてました。それでも、最近受けてませんが多分TOEICでは900点近くあると思います。
3回も駐在していれば当然かもしれませんが、その経験から学んだことを書いてみたいと思います。

 

①目的を明確化すること

まず最初に何のために英語を勉強するのかというところを明確にすることを強くお勧めします。TOEICの点数を上げて就職に有利にしたいのか、はたまた留学したいのか、それとも実務で使うことがあるのか、それによって対象を絞って勉強すべきです。

お伝えしたいのは、よほどの例外を除いて社会人になるまでに普通の勉強しかしていない人は全ての分野でネイティブのように話すことはできません。

ちなみにですが、ヤタローは今でも英語で映画を見ても何言ってるか分かりませんし、よほどの事がない限り英語で雑誌を読みません。あとオーストラリア人がパブで話してるバカ話は半分以上判りません。これは、使うボキャブラリーが違うこと、読むスピードに限界があること、訛りがあることなどが理由です。(TOEICのスコアなんて全く役に立ちません。)

それよりも目的を絞って、それを達成するために最短の道を歩んだ方がリターンが大きいです。

ここでは私が実務で仕事の英語どうやって覚えたかを記載しますが、この手法を他の目的にも適用できると思います。このやり方でも、ビジネスで必要な文章(だけ)を真剣に読んだり、電話会議含めた仕事の場で自分の意見を表現するために苦労する事は全くありません。

 

②音読すること

「なんて簡単な勉強法」と思われるかもしれませんが、仕事で使われる方は自分のビジネスに関する業界紙をひたすら音読することが、最強の勉強方だと思います。これは読むことによって「しゃべる」と「聞く」能力が同時に養われるからです。

これは、ヤタローの持論ですが「しゃべる」と「書く」はアウトプットという観点で、「聞く」と「読む」はインプットと言う意味で非常に近い関係があり、音読はインプットとアウトプットを最前最速で鍛えることができる最強の勉強だと思います。

例えば中学校で習った「3人称単数現在の場合はsがつく」とかは話してる間に、いちいち考えません。もう文脈の中で勝手に出てくるように口の周りで覚え込みます。
(私がこれを実践したのは26歳位の時ですがいつの間にか覚えてました。)
年齢差や個人差があると思いますがほとんどの方はイケる、と思います。

 

③単語を覚えること

最後に絶対必要な事は単語を覚えることです。
文法がどうの、発音がどうの、文章がどうのという前にThis is a penのうち単語が一つもわからなければ文章が理解できるわけがありません。
極めて基本ですが単語を真剣に覚えてください。これで何とかなります。
最近は単語を覚えるツールも発達しているので、アマゾンのキンドルで洋書を買って、
iOSに入っている辞書を表示させながら読んだり、聞いたりすることが一番効率良いと思っています。、

 

最後にヤタローは、これから英語を真剣に勉強することに対して相当懐疑的です。
(今日の内容を全否定するようでスイマセン。)

どんだけがんばっても所詮ネイティブの高校生には勝てませんし、これから自動翻訳の機能がどんどん飛んでくるし、和訳される文章溢れてきているし。英語に使う時間は(趣味をのぞいて)最低限にしてアートやプログラミングや哲学を勉強した方が大きな人生の時間のポートフォリオとして有意義ではないかと思います。
これを理解したうえで、最短最前の勉強法で必要な英語能力を身につけてください。


(今日のまとめ)

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現役商社マンが提案、在宅勤務で外国人とテレビ会議をする時の3つのコツ

最近増えている在宅勤務で必要となってくるビデオ会議を効率的に進めるためのヒントについて書きます。特に外国人とテレビ会議をする時にも有効です。

意志さえあればできる簡単なことに限定していますので、即効性が高いと思います。

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①人数とアジェンダを絞る

まず、そもそも会議に参加してもらう方のメンバーを厳選しましょう。

(ビデオ会議だから、ということが良い言い訳になります。)

経験則ですが、7人を超えると一人あたりの発言量が減り(話さなくても目立たない)、忖度が増えて発言内容にエッジが立たなくなり、生産的な会議になりません。

あとアジェンダ(会議で話すべきこと」)も、多すぎると議論が散逸して生産性を下げます。これも経験則ですが、大見出しで3つ、小見出しで3つの3x3くらいのマトリックスが丁度良い、と思います。

以下にアジェンダの例を挙げておきます。

 

アジェンダの例=

(目的)

ブログのアクセス数を上げるためのアクションを合意する

 

  1. これまでやったこと

はてなでブログを作った

Twitterと連携した

❸タイトルを工夫した

 

  1. これからやるべきこと

❶アップの頻度をあげる

R25を参考にテーマを決める

❸書籍紹介を入れる

 

  1. 理由

❶時期は集中した方が効率が良い

❷テーマ選びが大切だという仮説

❸ブログの魅力を上げる必要あり

 

(目的)

ブログのアクセス数を上げるためのアクションを合意する

 

=引用終わり=

 

②目的、アジェンダを送付する

上記でアジェンダが完了したら、関連する資料とともに事前に参加者に送付しましょう。個人的には事前に資料の一読は。強要するよりもむしろ「時間があったらお目通しください」とコメントすることがスマートだと思います。

 

またアジェンダも簡単に作成し、その冒頭と最後に目的(ブレインストーミング何か、意思決定なのか、報告なのか)を明確に書いておくことをおすすめします。

会議では議論が四方八方に飛び散って、全体感がわからなくなるケースが多いので、その際の地図としてアジェンダを使います。

また参加者が事前に会議全体の流れを理解し、適切な発言を準備するためにも役立ちます。

 

③議論をホワイトボードに残し議事録にする

WebExでもZOOMでも画面共有しながらアジェンダに沿って議論を進めましょう。その際に、肝になるコメント、結論はアジェンダに書き込んでいきましょう。個人的にはiPadで動くグッドノート5が最強のツールだと思います。(ポインターもあり、手書きにも対応しているため。)これがなければワードでも大丈夫ですが、手書きソフトがあると創造性が膨らみます。グッドノート5については以下のブログが大変素敵に纏められています。

https://www.kerenor.jp/index-for-goodnotes5/

会議が終わったら、そのホワイトボードをそのまま記録として送付し、必要なコメントは別途テキストで補足メールしましょう。①で参加者できなかった方にもオープンにも議論を共有することで、会議に対する更なるアイデアが生まれてくると良いですね。

 

最後に議事録を送る際に、「アクションポイント」、「誰がいつまでにやるのか」をクリアにし、その後のフォローアップにも利用すると良いと思います。

アクションをとってもらえない場合は、この議事録とともにリマインダーを送付することでいちど合意した事項から後戻りがありません。

なおこのように書面で議論をフォローすることは英語で外国人と会議する際には特に有効です。(英語のスキルは一朝一夕には上がりませんが工夫することでこの部分をカバーする事は大いに可能です。)

最後にまとめを再掲しておきます。

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