ハミ出し商社マンの徒然草

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商社マンからウェブマーケターへ、TechAcademyのウェブデザインコースを受けての感想とアドバイス

しばらくブログをお休みしていましたが本業とのシナジーを考えウェブデザインの勉強をTechAcademyでしていました。ここではTechAcademyのウェブデザインコースの受講直後の感想と、これから受講する方へのお勧めを書いてみます。


結論から記載すると、「いろんな意味で大変勉強になったけど、ウェブサイトのコーディングの初心者にTechAcademyのウェブデザインコースを受講するときは以下の諸点に気をつけないと費用対効果でメリットでない」と思います。

①テキストが簡素で、これだけ読んでもコーディング初心者にはを理解することができない。→対応策としてUdemyのオンライン講義 https://www.udemy.com/course/web-design-master/で事前に基礎を学ぶことをお勧めします。

 

②カクーやPhotoshopでのデザインカンプ作成など、実務では使われないと思われる機能を多数強制的に勉強させられる。
Adobe XDを勉強してデザインを作る一方で、どうしても講義に必要な部分だけカクーやPhotoshopを使う方が効率が良いと思います。

 

③レッスンごとに課題の工数が大きく異なり、タイムマネジメントが難しい。
→上記のUdemyを「TechAcademy受講前に受けておくこと」に加えてコーディングソフトに関してはクラウド9に直接コーディングするのではなくVS Codeを使ってコーディング
して、クラウド9にペーストすることが良いのではないか、と思います。(VS Codeの使い方については、ふるさんの動画が素晴らしいです。

https://youtu.be/kFnIy0fUGZM

またスケジューリングについてはパーソナルメンターに先を見通したアドバイスをもらうことをお勧めします。

 

上記を全て踏まえた上でメンターに効率的に質問できるのであれば、効率よく学べると思います。

 

以下、自分が経験したことを詳細に記載します。

(申し込み)

4月の後半に無料体験の申し込みをトライしてみました。実際の受講コースの一部を1週間無料で体験できるのかと思ったら、Java Scriptを使った簡単なコーディングを題材に質疑応答しました。これでなんとなく「メンターに、こういう風に質問するのかな?」と言うイメージがつかめたので、これはお勧めします。

その後、30分間の現役デザイナー(ヤタローの場合はGoogleのアプリを作る現役プログラマーでした)と30分間の相談セッションをとることが可能であり、その方からは「TechAcademyを最大限活用するためには気軽にメンターに質問すること」と言うアドバイスをいただきました。これは大変良いアドバイスだったと言うことに後で気づきます。

 

ヤタローの場合は最終的にウェブマーケティングを身に付けたいと言う目的があったので、ウェブデザインコースワードプレスのコースで迷ったけど最終的にはウェブデザインコース単品でまず試してみることとした。

これも振り返って考えれば正しい選択だったと思います。

 

(受講開始)

8週間のウェブデザインコースを受講しましたが、申し込みの確認が取れた日から学習カリキュラムの閲覧やスラックでのメンターへの相談が可能になった。ぜひこの期間を有効活用することもお勧めです。

またパーソナルメンターがアレンジできないと言うことで、受講期間も3週間ほど無償で延長してくれました。これもありがたいご配慮でした。

 

(カリキュラム概要とスケジューリング)

TechAcademy側でレッスンを13個に分けていますが、大きく分けると大きくくくり直すと以下のように考えると良いと思う。

①ウェブ制作の概要

ワイヤーフレーム、デザイン還付の作成

③コーディングの基礎(HTML, CSS, SASS, Compile、ターミナルの操作)

④実際のコーディング

+ポートフォリオサイト

+コーポレートサイト

+ショッピングサイト

+オリジナルサイト

 

実際の学習はスラックでメンターが質問に答えてくれる限りは、どんどん前に進めることから、受講が始まる前の猶予期間を利用して、③まではTechAcademyが準備してくれた示してくれたスケジューリングに前倒しで進めることができましたが、④のポートフォリオサイトとコーポレートサイト時間がかかり、ショッピングサイトのところで残りの4週間(そこまでは標準スケジュール通り)、そして、すべてをショッピングサイトに費やすことで、最後のオリジナルサイトまで到達することができませんでした。この点は大変不本意でした。

 

以下、それぞれのレッスンについて、詳細を記載します。

 

(ウェブ制作の概要)

正直、市販の本を読めば不要です。

 

(ワイヤーフレーム、デザイン還付の作成)

ワイヤーフレームではカクー、デザインカンプではPhotoshopの使い方を学んで実際に作成するのですが、後日メンターさんに聞いたところ、この2つのソフトウェアは実務ではほとんど使わず、代わりにAdobe XDを使っているとの事。

(Photoshopは実務で使うのは画像の加工ぐらい。後はウェブデザイナーとして仕事を受託する際に、依頼元がデザインカンプをPhotoshop送ってくるので、それを解釈する能力があれば良い、とのこと。自分で作る必要はない。)従い、ここで無用に時間を使うのは得策だと思いません。

課題に指定されていないワイヤーフレームは、ここではすっ飛ばし、Photoshopのデザインカンプだけを提出して、通り抜けました。

カクーについては、一番最後のオリジナルサイトで再度提出を要求されますが、Adobe XDでデザインを作ってしまった後でカクーに落とし直したほうが効率的だと思います。

 

(コーディングの基礎、エイチティーエムエル、CSS、SASS、COMPASS、ターミナルの操作)

初心者はテキストだけでは、まず理解できないと思うので上記のように他の媒体で勉強することを強くお勧めします。(じゃあ何のためのスクールなんだ、と言う気もしますが、これは現役デザイナーにスラックで質問する権利を買っていると言う整理したほうがよさそうです。)またターミナルの使い方なども出てきますが、本当に必要なのはSASSで、SCSSからCSSに転換するウォッチくらいのもので、少なくともこのカリキュラムの中では他の機能は習得する必要を感じません。

 

(コーディング、ポートフォリオサイト)

このレッスンでは具体的なコーディングは行わず(コピーアンドペーストする)、サイトの構造全体を把握することを主眼にして勉強します。正直、意味があったのか疑問です。

 

(モバイル対応)

レスポンシブデザインが必須となっている現在では、この項目は価値があるのですが、実態としてはフルードグリッド/フレキシブルイメージとメディアクエリの考え方をマスターすれば事足りるような気がします。

 

(コーディング、コーポレートサイト)

ここから急にハードルが上がって(?)コーポレートサイトを模写することになるのですが、本来的にはこの模写はコーディングの基礎をある程度理解してから自力で(コーディングを見ずに)サイト構築してみて、デベロッパーツールを使って答え合わせをすることでコーディングの実力が上がるのだと思います。

ところが、TechAcademyのみで勉強していると、コーディングの基礎が全く気に身に付かない段階でここに到達してしまうので自力ではサイト構築できません。

メンターとも相談の上、単にコーディングをコピーアンドペーストして、次のショッピングサイトに進みました。

(振り返っても正しい判断だったと思います。)

 

(ショッピングサイト)

ここに到達した段階で、残り4週間。

受講期間前に作った貯金と、メンターがパーソナルメンターが準備できなかったことによる延期の貯金を使い切り、TechAcademyがが提示してくれた提示してくれたスケジュール通りになりました。何とか最後のオリジナルサイトにまでたどり着けるかと踏ん張っていたところ、ここまでの理解不足が一気に露呈して残り4週間全てをかけてショッピングサイトを作る羽目になりました😂

3ページ全て仕上げてから課題提出して内容確認してもらうことになるのですが、2ページ目と3ページ目は1ページ目との共通部分が多く、1ページ目で細かな間違いをしていると2ページ目3ページ目で同様の修正をするのに数倍の時間がかかることがわかった😳(だったら1ページ目で一度提出させてくれればいいのに、と思いました。)

かなり細かいフォントや画面のサイズまでチェックされる(本当にフリーランスで受注するには当然なだろうと思うのですが)ので、この点を留意したコーディングが必要です。

 

(オリジナルサイト)

上記のように僕自身はオリジナルサイトに行くまでに時間がオーバーしてしまいました。ずいぶん前から準備をして計画を立てていたにもかかわらず、最後まで到達できなかった事は大変不本意でした。上記のショッピングサイトまでできれば、基本的なコーディングは身に付いたと考えて良いと思うけど、サーバにあげたりGoogleアナリティックスを運用したりなど、これらのノーハウをもう少し勉強したかった、と思いました。

 

(最後に)

事前の猶予期間と、メンターがつかなかったことによる援助を考えたら、実質12週間あったのに終わらなかったのは屈辱ですが、これはこれで良い経験と捉えています。

これから受講する方への提案を再度以下にまとめておきます。

 

①事前にUdemyのオンライン講義 https://www.udemy.com/course/web-design-master/で事前にHTMLとCSSの基礎を学ぶこと。

Adobe XDを勉強してデザインを作る一方で、どうしても講義に必要な部分だけカクーやPhotoshopを使う方こと。

クラウド9に直接コーディングするのではなくVS Codeを使ってコーディングして、クラウド9にペーストすることが良い。(VSの方が使い勝手が断然良い。)

④無料体験、事前相談(メンターと)、受講前の猶予期間(スラックで質問可能)は有効活用すること。

⑤どこかでスタックして進まない可能性あるので全体のスケジュール管理は自分の力量と活用時間を考慮してパーソナルメンターのアドバイスを仰ぐこと。