ハミ出し商社マンの徒然草

思ったことをツブやきます

キャリアの「メルカリ戦略」(=出口戦略)就職後は具体的に、どう考える?(商社マンの場合)

キャリアの「メルカリ戦略」(=出口戦略)を念頭において就職活動をすることは前回提案した通りです。これまでの古典的な選択肢は「良い大学を出て、大手の会社に入って出世する」というパターンですが、これは余りにも他力本願の要素が強い。最初にどこに配属されるか、上司に気に入られるか、さらに、その上司が出世するか。宝くじの一つとして考えるのであれば良いのですが、これ一本に絞るのはリスクが大きいと思います。また転勤など、会社の一存で人生が大きく変わるため「バーベル戦略」に沿った「代替案」を持っておくことをお勧めします。

 

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では既に就職してしまった普通のサラリーパーソンにとっての「メルカリ戦略」とは具体的に何なのか?

ヤタローの提案はシンプルで「常に独立起業を意識し自分の市場価値を高めること」だと思います。転職と言う選択肢は「今いる会社」と「独立起業」と言う選択肢の中間に位置するからです。

 

それでは「商社マンはどうやって独立起業するのだろう?」。

これについて考えを巡らせ一部実践に移していることを記載します。

 

起業のみならずビジネスには

①世の中から必要とされる、そして

②他の誰かより自分がやった方が役に立つ、

という二つの要素が必要なので、そのために必要なことは商社マンとしての経験や知識を踏まえ、それを少し「ズラす」ことではないかと考えています。

 

さらに、そのためには「商社の機能とはなんぞや?」と言う大変わかりにくい質問に向き合わなければいけません。

これについてヤタローは以下のように考えます

 

①資金調達力

商社の人たちはよく自らを称して「自分たちは投資銀行と異なる。戦略的投資家(=Strategic Investor)」と言います。ヤタローなりの解釈は「ファンドと違って期限があったり、直ぐに逃げたりしない、お金を調達できますよ」と言う事ですが、当然商社も投資銀行と同じく、どこか(銀行や株主)から、お金を調達しており、当然に返済期限があり、また株主からは期待される利益があります。ただ、その点がファンドに比べる株式市場を通して少し曖昧になっているだけなのです。(だから株式市場の評価が低いのだろうと思います。判りにくいので。)従い、資金の質(長さ)は差別化要素にしては弱く、一方で資金との量(金額)は差別化の源泉となっていると感じています。

 

②販売力

では商社を戦略的投資家たらしめている機能は何なのか?
これを煎じ詰めて考えるとヤタローは「販売力」だと認識しています。この場合の販売力には

+新しい商品やサービスを世に出すマーケティング(リードジェネレーション、リードナーチャリング、リードクオリフィケーション)

+セールス(契約締結、デリバリー、回収、アフターサービスやクレーム処理など)

などが含まれます。

基本的にはある1つの国、産業、などで成功し、リスクが見極められたものを他のセグメントに味付け、展開し、価値を創る。フム、これは行けそうだけど、ヤタローも思いますが、これには「素早く動く」ことが必要です。

 

③お見合い力

最後にネットワーク(お見合い)機能です。これまでの取引の中で体得した経験、文化、考え方など一朝一夕では作れない海外パートナーと日本企業をつなぎ合わせ、お見合いをさせていく。ここには未だ商社独自の機能が残されているように感じますが、日本企業のプレゼンスの低下とともに実際のケースは減っていくでしょう。(海外企業同士をマッチングさせる実力は、今の商社にはありません。これを身につけたいなら本社の幹部クラスに外国人の登用が必要です。)

 

商社マンとして独立起業の道を模索するのであれば、上記の機能をテクノロジーの力を借りながら個人で実現していくことが最適戦略だと考え、ヤタローは行動に移し始めています。(まず手始めにデジタルマーケティングマーケティングオートメーションを独学し、今の自分の仕事に使っています。)

 

資金調達にはクラウドファンディングマーケティングはデジタルマーケティングマーケティングオートメーション、与信管理はスマートコントラクトやブロックチェーン、お見合い機能についてはSNS。一昔前は大手商社しかできなかったことが個人の力で、どんどん可能になっていく。

テクノロジーは商社マンの独立起業へのハードルを、どんどん下げていると感じています。

 

最後に纏めを入れておきますね。

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